未来工業は本当にホワイト企業なのか。元社員に聞いてみた。

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未来工業株式会社は、岐阜県安八郡輪之内町(大垣市近郊)にある、電気設備資材・給排水設備施設のメーカーです。

世間一般では「日本一休みが多い会社」とか「超絶ホワイト企業」「ユニークでへんてこな会社」として知られています。

かつてテレビ東京の「カンブリア宮殿」で特集されたり、あらゆるメディア(テレビ・新聞・ラジオ・インターネット)などで紹介されたりで、気が付けば瞬く間に超有名企業へと成りあがっていきました。

ここまで有名になり、なおかつ「社員が幸せ」な環境を作ってこれたのは、ひとえに創業者である山田昭男氏の功績によるところが大きいです。

著書である『日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”』や『稼ぎたければ、働くな。』という本を読めば、故山田氏の考え方と未来工業の成り立ち、そして社是「常に考える」の意味がある程度は理解できると思いますので、ぜひ読んでみてください。

さて、未来工業の基本的な情報を書くのはここまでにして、この記事では、そのスーパーホワイト企業「未来工業」が、果たして本当にホワイト企業なのか?という疑問を解決すべく、その実情・実態を探っていくことにします。

私の知り合いに、未来工業の元社員S君(営業マン)がいます。

今回はそのS君にインタビューして、未来工業の実情を赤裸々に語ってもらいました。

ネットの憶測やメディアの誇張では決して知りえない、貴重な情報を聞くことができましたので、未来工業に興味がある方はぜひ最後まで読み進めていただきたいです。

※未来工業の評判や採用・求人(転職・中途採用・新卒採用)、給与(年収・ボーナス)などの情報は別記事にまとめてありますので、就職・転職を目指す方は合わせてそちらの記事もご覧ください。

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未来工業に入社した理由と、辞めた理由

―――まずは自己紹介をお願いします。

はじめまして。Sと申します。未来工業には2012年頃から4年ほど勤めていました。現在は東京でIT系の仕事をしています。

―――未来工業を知ったきっかけは?

テレビ番組ですね。ちょうど入社する少し前に、テレビ東京の『カンブリア宮殿』という番組を見たのがきっかけです。当時大学生だったので、それから毎日のようにホームページ等で採用情報が書かれていないかどうかチェックしていました。どうしても入りたかったので。

―――入社に至るまでの経緯を聞かせてください。

ちょうどハローワークで関東地方のとある営業所の営業マン募集!的な話を聞いて、応募しました。筆記試験と、面接をしたら、あれよあれよと通過して、あっという間に内定をいただくことができました。当時はまだそこまで採用に力を入れてなかったので、募集人数も少なかったのですが、ここ最近は団塊の世代が一気に退職し始めているので、リクナビとかを利用してどんどん新卒・既卒の求人募集をしているみたいですね。

―――なぜ辞めたのか

「俺がやりたいことはこれじゃない」感がものすごく強かったです。もともと、休みの多さや労働時間の短さに惹かれて入っただけだったので。思っていたよりも泥臭くて、地味な仕事が多いんです。職場の人はいい人たちだらけですが、年齢がかけ離れている人たちばかりで、お客さんも自分よりもずっと年上の年齢層の人が多い。話が根本的にかみあわなくて、毎日が生き生きしている感覚にはなれなかったのが一番大きな理由です。こんなこと周りの人に言ったらブチ切れられますけどね。「何贅沢言ってるんだ!!」って。(笑)

でも、決して会社の人間関係や労働環境に不満があったから辞めたというわけではない、と断言しておきます。

未来工業は本当にホワイト企業なのか?

―――単調直入に聞かせてください。未来工業は本当にホワイト企業なんですか?

ホワイト企業ですね。めちゃくちゃホワイト企業です。これは紛れもない事実です。

おそらく、上場している企業の中では日本一のホワイト企業と言っても差し支えないと思います。

労働時間も適切だし、休みも多いし、給料も休みの多さの割にはしっかりしているし、ワークライフバランスも絶妙ですね。今僕は都内でIT系のベンチャーで働いているんですが、それと比べても雲泥の差です。他の会社で働くことで、あらためてその有難さがわかりましたよ。

―――日本一社員のやる気があるっていうのも本当?

それは嘘ですね。やる気の無い社員もいっぱいいます。そもそも僕がそんなにやる気無かったですから。(笑)

割合的には、やる気ある人:普通の人:やる気ない人=2:5:3って感じですかね。働きアリの法則よりも、もうちょっとグータラしている人が多い印象です。ただし、高度経済成長期やバブル崩壊前後は、おそらくほとんどの社員がやる気満々だったはずです。その当時の頑張りのおかげで、現在の未来工業があると言っても過言ではないでしょう。

―――「残業ゼロ」というのは本当なのか?

これも、現社長(山田雅裕氏)のインタビュー記事とかを読めばわかると思いますが、嘘です。工場勤務ならまだしも、営業マンが残業ゼロで済むはずがない。「ホウレンソウ禁止」も然り、嘘です。ばりばり報告とか連絡とか相談していました。ただし、残業が限りなく少ないのは事実です。定時が8:30-16:45ですが、僕がいた営業所では大体18時前くらいにはみんな会社からいなくなっていました。繁忙期でものすごく忙しい時期でも、19時以降に会社に人がいることはほとんど無かったですね。こういうのを考慮に入れると、あらためてホワイトだな~って思います。

―――「年間休日140日」の真偽について

これは本当でした。本当に休みが年間で140日くらいあったんです。

GW10連休、お盆10連休、年末年始18連休とか、そういう感じ。

でも最近は、少しずつ休みが減ってきているみたいですね。2017年のカレンダーをチェックしてみると、年間135日って書いてありました。これでも充分すぎるくらい多いですけどね。(笑)

ちなみに有給休暇についてですが、最大で40日までためておくことができます。これも本当です。

ですが、実際に有給使っているの?ということについては「No」ですね。なんか用事があるときは使ったりしていましたが、通常の休日が多すぎて、使いきれないのが実情です。特に営業マンは140日の休日に加えて有給までバンバン使っちゃったら、お客様にブチ切れられちゃいますよ。なので使えませんでした。

ただし、会社を辞めるときは40日全部一気に使えました。ありがたいお話です。

未来工業の商品と仕事内容について

―――どういう部署・仕事があるのか

僕自身が営業だったので、営業以外の仕事がどんな感じなのか、っていうのは正直あまりわかっていないんですが、部署としては営業部・開発部・製造部・総務部・業務部などがあります。あとは広告宣伝とか広報とか、営業企画とか、いろいろありましたね。まぁそこらへんは普通のメーカーと変わらないと思います。

印象として、開発部には大学・大学院卒の理系の人たち。製造は地元の人とかおじちゃん・おばちゃんとかが働いていて、総務部は少数精鋭、業務は女性ばっかり。そんな印象です。携わったことが無いので具体的な話をできないのが申し訳ないです。

―――どのような製品を取り扱っているのか

主に電気設備資材と給排水設備資材です。もう少し具体的に言うと、電線管とか、電気工事用の工具とか、プラスチックの水道管とかですね。私たちが普段生活をしていく上で欠かせないものばかりなんですが、その反面、私達が目にしたり使ったりする機会が全く無いので、理解してもらえることが少ないです。これ結構悲しいんですよね。友達とか親戚に「どんなもの作ってるの?」とか質問されても、「えーと、コンセントとかスイッチの裏に樹脂製のボックスがあって…」とかそもそも「世の中にそんなものあったんだ」というお話から始めなきゃいけないわけです。正直しんどいですね。(笑)

―――営業マンの具体的な仕事内容について

未来工業営業マンの一番重要な仕事は、新製品開発のための情報をお客様(問屋・電気工事屋)から収集することです。

営業車を走らせて、問屋や電気工事屋、現場を廻って、「何か困っていることはありませんか?」とか聞いたり、チラシを配ったり、商品のサンプルを渡したり。とにかく顧客の場所へと足を運んで、対話をすることが一番大切な仕事です。

あとは、見積りの作成や値引き処理といった事務作業も営業の仕事です。

また、春や秋には電材屋主催の即売展示会が多くなってきます。展示会はだいたい土曜日とか日曜日といった休日に開催されるので、必然的に休日出勤となります。ただ。これは未来工業に限らずどのメーカーも同じですね。もちろんその分の振替休日は平日に取れます。

それから、未来工業の営業に関してはフレックスタイム制度を導入しています。コアタイム無しなので、自分の好きな時間に出勤して、好きな時に退社できます。とはいっても、多くの人は朝8時頃出勤して、18時頃に帰宅する…というのが常態化していますけどね。

とにかく営業マンは顧客のところへ行って、情報収集。仲良くなることが一番の近道ですから、些細なことでも直接会いに行くことを意識していました。

ただし、社員を管理するような文化は無かったので、サボろうと思えばいくらでもサボれてしまいますけどね。でもだからといってサボっている人ってあんまりいないんじゃないかなーと思います。これだけ休みを貰っていて日中もサボるとか、ただの給料泥棒になってしまいますから、さすがに罪悪感というものがあります。(笑)

未来工業の素晴らしい点と不満な点

―――「未来工業に入って良かった」と思ったのはどのような時ですか?

長期連休の際にはいつも「入ってよかった」と感じていました。ゴールデンウィークに10連休、お盆に10連休。

大企業だとGWとお盆の長期連休は珍しくないですが、さすがに年末年始の18連休というのは、どこも敵わないだろう、と思います。学生の冬休みよりも長いですからね。

趣味(旅行など)があって、やりたいことが多い人にとっては、まさに楽園のような企業だと思います。

しかも、これだけ休んでいるのにも関わらず、休んだ月の月給が変わらないというのもありがたいです。

ボーナスが比較的多いのも魅力です。僕が在職中は、年間で5.5か月分の賞与でした。安月給ですが、このボーナスのおかげで平均よりも高い給与水準を満たすことが出来ていると思います。

―――では逆に、未来工業に対して、どのような不満を抱いていましたか?

未来工業創業者の山田昭男さんが亡くなってから、明らかに「普通の会社」に成り下がってしまっている点が不満でした。経営を担う幹部の人たちが、何をしたいのかよくわからないのです。詳しくは伏せますが、これまでは「ノルマ禁止」で売上などに対してもうるさくなかったのですが、創業者が亡くなってからは、売上や利益に対しての圧力が一般の営業マンにもプレッシャーとしてかかってきているような、そういう雰囲気になりつつあります。そういう体制的な部分が無かったからこそここまで業績を伸ばしてこれたのに、今の状態のままではきっと未来工業に未来は無いのでは・・・?という不信感が湧いてきたのです。そして何よりも、そういった不平・不満を言えるような雰囲気でさえなくなってきているような、そんな感じがしたのです。個人的には未来工業という会社が大好きだし、この先もずっと会社として存続してほしいという思いがあります。だからこそ、今一度原点に立ち返って、会社としてどうあるべきなのか、トップの経営陣には考えてみてほしいな、と願っています。

未来工業に就職・転職したい人へのアドバイス

さきほども言いましたが、昔は若い人が多く、誰も会社を辞めなかったのでほとんど大々的な採用は無かったのですが、ここ数年は定年退職者が増えてきて、若い人材が不足し始めています。

では実際に求人募集があったときに、どのような人が採用されるかというと、それはなんといっても「考える力」を持っている人だと思います。

どんなに些細なことでも、常日頃から「なぜ?」と疑問を持ち続けて、それに対する自分なりの考えを話せる人であれば内定を貰えるはずです。その第一歩として、まずは「自分がどういう人間なのか」「何をしてきたか・何ができるか・何ができないか」ということを自己PRとして話せることが大事だと思います。

未来工業の新卒採用はリクナビを利用していますから、本気で入社したい!と考えている人は、とりあえずリクナビに登録してみると良いかもしれません。

転職者であれば、リクルートエージェントの転職支援サービスを利用してみてください。非公開求人という形で募集していることもあります。

この転職サイトで内定までたどり着いた人もいるみたいなので。


おわりに

今回は、管理人の知人であるS君のインタビューを記事として載せてみました。

元・一社員としての考えですから、メディアでよくみる社長や人事担当の方のお話とはまた違った見方で未来工業のことを知れて、個人的にはかなり貴重な時間だったと思います。

S君、どうもありがとうございました。

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