プルボックス(プールボックス)とは、多数の電線管が交差・集合している場所で、電線管への電線・ケーブルの引き入れを容易にしたり、分岐させたりするために用いるボックスのことです。
と、概要を簡単に書いてみましたが、正直、電気工事・電材業界に携わっていない方にとっては「???」という感じだと思います。
そこで今回は、電気設備に関して全くの初心者でもわかるように、画像等を用いてプルボックスの用途・材質・サイズ・代表的なメーカーについて解説していきたいと思います。
プルボックスとは何か
プルボックスというのは、これのことです。
建物の裏側で、こういうものを見たことがある人、いるのではないでしょうか。
見たことが無い!という人は、ぜひ外へ出て、建物の周辺を見渡してみてください。ビルや工場だと特に大きいものが見られます。
身近なところだと、コンビニの裏側か側面を見てみると、見つけることができるかもしれません。
プルボックスの見た目はわかったけど、何のために使うのか?ということについてですが
このボックスの中では、電線(またはケーブル)の接続・分岐が必ず行われています。
なぜわざわざボックスの中で接続するのかというと、電線管の中で電線同士を接続してはいけないという決まりがあるからです。
ボックス無しで裸の状態で接続するのもよろしくないです。
そこで、このようなボックスが使われるわけです。
電線・ケーブルが分岐する時には必ずボックスを中継地点とする必要があり、電線・ケーブルをコンセントやスイッチに接続する際にも、原則としてボックス内部で接続しなければなりません。
ちなみにボックス内部ではこんな感じになっていることが多いです。
ぐちゃぐちゃしていて、わけわからんかもしれませんが、要するに箱の中で何かしらの接続が行われていると考えてください。
プルボックスの種類(材質・サイズなど)
プルボックスには、金属(主にステンレス)製のものと、
樹脂製のものがあります。
基本的には金属製プルボックスには金属製電線管、樹脂製プルボックスには樹脂製電線管を接続します。
電線管にも鉄製のものと樹脂製のものがあるということを当サイトでは何度か書いてきましたが、材質におけるメリット・デメリットは電線管のそれと同じです。
また、サイズについてですが、小さいものだと100mm×100mm×55m、大きいものだと800mm×800m×800mmまであります。
メーカーによっては特注板加工品で一辺1メートル越えのものまであるようです。
サイズの選定については専門的な話になってしまうので当サイトでは省略させていただきますが、こちらのサイトを参考にしてみると良いと思います。
というかそもそもこのサイトにプルボックスのことについては超細かく解説してあるので、私のサイトを読む必要はございません。(笑)
プルボックスの代表的なメーカー
まずステンレス製プルボックスのメーカーとして挙げられるのは、八洲電工・丸信電業・電成興業の3社が代表的といえると思います。
どの会社も一般的には知られていない会社ですが、電気工事をする人であれば一度は聞いたことがあるはずです。
樹脂製プルボックスは、競合メーカーが多く、代表的なメーカーというのは一概に言えませんが、有名どころだと日東工業・伊藤電気・未来工業・日動電工あたりの製品がよく使われているようです。
やはり樹脂製ということもあり、VE管とその付属品を製造しているメーカーが強いイメージがあります。
おわりに
今回はプルボックスについて、初心者でも理解できるようにわかりやすく説明したつもりです・・・が、今読み返してみると正直わかりにくい部分や投げやりな説明が多く、反省しているところです。
もっと詳しく知りたいという方は、電気工事士の参考書を手に取って読んでみたり、さきほど紹介したWEBサイトを参考にしてみると良いと思います。
拙い文章でしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。