電材業界

電材屋がブラック過ぎて辞めたい人は、転職を検討してみてください。

電材屋とは、電気設備資材をメーカーから仕入れて工事屋・小売店へ販売する卸売業です。

日本全国各地にあり、東芝やイナバなど誰もが知る超大手から、小さい町の小さな個人店まで、規模も様々です。

ところがこの電材屋、残念なことに、業界全体が非常にブラック体質であることが知られています。

当サイトでは有名な電材屋の情報について一通りまとめていますので、興味がある方はまずそちらの記事を読むと良いでしょう。

  参考記事:電材屋とは何か。どんな仕事をしているのか。 電材屋ランキング

さて今回は、電材屋で働いている方・働こうと考えている方へのメッセージ的なものを書いていこうと思います。

まず初めに、元電材屋の方の実体験を紹介し、次に「なぜ電材屋にはブラック企業が多いのか?」「おすすめの転職先・就職先」について論じていきます。

少し長くなるかもしれませんが、宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

電材屋を退職した理由

さて、最初に、東京都内の某T社で働いていた方(仮称:田中さん)の、「電材屋から別業界に転職するまでの経緯」を紹介していきます。実体験です。

私はかつて都内の某大手電材屋の営業マンを5年ほどやっていたことがあります。

大学3年生のときに、合同説明会で「電気設備資材」なるものを知り、もともと専門商社を志望していた私は、「【電気】ってなんか大事そうじゃん、社会貢献できそうじゃん、それっぽいじゃん」的な、いかにも意識高い系就活生のノリで、いくつかの電材屋を志望し、内定をいただき、新卒で入社するに至ったのです。

1年目・2年目は右も左もわからず、とにかく意味のわからない電材の数々を配達し、見積もりし、工事屋に怒鳴られながらも毎日一生懸命勉強しながら食らいついていきました。

3年目くらいからは少しずつ商品の知識もつき、やるべきことも理解していきましたが、その分大事な仕事も任されるようになり、ただただ労働時間が長くなっていく一方でした。

朝6時半頃に起きて、メシも食わずに朝7時に会社へ出社し、夜10時に家に帰り、コンビニ弁当を食いながらテレビをみて、風呂入って、歯を磨いて、夜中1時に就寝。

土曜日もだいたい出勤していました。半日出勤という名目でしたが、結局夕方までは仕事です。

唯一休めたのが日曜日ですが、平日の仕事で疲れ切っているため、外出する気力なんて一切ありません。一日中ベッドで寝転がって、休日は終了…。

当然恋人なんかできるはずもなく、スケジュールの調整もできないので学生時代の友達とも疎遠になっていきます。

こんな1週間が、ずーーーーっと続くわけです。

はっきり言って、絶望です。

なんというか、自分の人生に絶望していました。

夢とか希望とか、そんなもんあったもんじゃありません。

目標もありません。会社でいくら優秀な売り上げ成績を残そうとも、ほとんど自分自身に還元されることはなく、達成感の欠片もありませんでした。

幸い私の場合は、職場での人間関係に大きく悩まされることが無かったのですが、この機械のような社畜生活に次第に恐怖を覚えるようになり、自然と転職をする決意をしていました。

当然会社に在職しながら転職活動なんて、そんな余裕はありません。

転職を決意した4年目の終わり頃から約1年、貯金が50万円ほど貯まった段階で、退職し、フリーの状態で転職活動をし、その2か月後に、全く別の業界へと就職することに成功したのです。

今私はIT系の会社で働いていますが、転職をして大正解だったと今感じています。

IT系もかなりの長時間労働で、最初にここに就職していたらかなりキツかったかもしれませんが、つらい電材業界で5年も働いたおかげで、知らず知らずのうちに忍耐力が身についていました。

そういった意味では、電材屋で働いたことも無意味ではなかったのかな、と前向きに捉えることが出来ています。

これを読んでいるあなたも、「電材屋がきついなあ」とか「会社と家の往復でつまらない人生だな」とかそういうふうに考えているのであれば、ぜひ一度転職を検討することをオススメいたします。

「電材屋なんて潰しがきかないし、他の業界に今さら転職なんて無理だろ」と考えている人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

私も20代後半での転職でしたが、新しい環境でバリバリ仕事が出来ています。

中には40代で転職してきた人もいますから、40歳を超えても遅すぎることはありません。

20代・30代前半であれば尚更です。

きっと、あなたにふさわしい、素晴らしい会社が見つかるはずです。

 

 

 

 

なぜ電材屋にはブラック企業が多いのか?

さて、次に、なぜ電材屋にはブラック企業が多いのか、ということについて考えていきましょう。

そもそも電材屋がブラックと呼ばれる所以を箇条書きにしてみましょう。

電材屋がブラックな理由

・このご時世において、未だに平然と夜10時・11時、下手すると12時・1時とか深夜まで働かされる(働かざるをえない)こと

・残業代が「みなし」で定額支給されるため、ある一定の時間を超えると支給されない=サービス残業となること

・平日の長時間労働に加え、土曜日にも出勤したり、日曜日でも工事屋から電話がかかってきて、まともに休日を取れないこと

・高度経済成長やバブル期の流れを未だに捨てきれていないため、あきらかに無駄なイベントが多いこと

 

他にもたくさんありますが、電材屋がブラックであると言われる理由は、こんな感じです。

以上を踏まえた上で、なぜ電材屋が長時間労働や休日返上労働を強いられてしまうのかというと、それはお客様(=電気工事店)に振り回されてしまうから、というのが最も大きな原因でしょう。

そしてその電気工事屋さんは、建築業界内での立場が弱い、という声もよく聞きます。

その立場の弱さから、居心地の悪さやストレスを感じた電気工事屋さんが、その鬱憤を電材屋にぶつけている、といったケースが多いようです。

もちろん、あくまでも傾向ですので、これが全てではありませんが、長い建築業界の歴史を見てみると、そういった電気工事士の立場の弱さというものも、電材屋がブラック企業になってしまっている要因の一つかもしれません。

 

とはいえ、電気工事屋と電材屋の関係は、まさに運命共同体です。

電気工事屋は電材屋がいなければ配達・納期に困りますし、電材屋は工事屋がいなければそもそも仕事が成り立ちません。

ですから、お互いそれを理解し合っていれば、良好な関係を作ることができ、仕事も上向きになり、楽しくなっていくと思うのですが・・・。

実際、お互いに認め合って、良い関係で仕事をしている電材屋・電気工事屋は全国にたくさんいます。

そのような環境を作ることさえできれば、電材屋が「ブラック」と呼ばれることも無くなり、多くの人が憧れるような職種にもなりうるのです。

 

電材業界がそのような良い環境(ホワイト業界)になるためには、時間と、もっと上の立場にいる人々の努力が必要です。

「ブラック企業」が社会問題となっている昨今、このような環境を変えるチャンスかもしれません。

希望をもって、辛抱強く働いていれば、あるいは、いつかこの業界にも一筋の光が見えてくるかもしれません。

 

 

 

 

おすすめの転職先・就職先

と、ここまでは電材屋の業界内の悲しい現状を書いてみました。

「いつかホワイト業界になればいいな」とは思いますが、実際には難しいでしょう。

なるとしても、10年以上は先の話になるでしょう。

「そんなに待ってられねぇよ!今の会社きつすぎるわ!」という方のために、どこに転職するのがベストなのか?ということを書いていきます。

 

おすすめの転職先を大別すると、次の3つに分けられると思います。

①別の電材屋に転職する

②電材メーカーに転職する

③全く別の業界に転職する

それぞれ順に説明していきます。

 

 

他の電材屋に転職する。

意外と多いのがこのパターン。

「潰しがきかない」「新しいことを覚えていく自信がない」と考える30代後半・40代の方は、別の電材屋へと転職していく人が多いです。

「電材屋のブラック体質が嫌なのに、また電材屋に就職するとかアホなの?」

なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

電材屋で働いていると、嫌でも競合他社の情報を耳にします。

中には今働いている環境よりもずっと恵まれている(給料・休日など)ところだってあります。

そんなときに、あっちの電材屋に転職しようかなー、なんて思うこともあるのですよ。

今の知識をそのまま活用できますから、怖いものもありません。

実際に同業他社の電材屋に転職して、大成功!毎日仕事が楽しい!なんていう例も数多く見受けられます。

「あの電材屋、うらやましいな・・・」と思うことがあるならば、思い切ってそこに転がり込んじゃう、というのもアリです。

 

 

 

電材メーカーに就職する

私がおすすめしたいのが、ネグロスや日東工業などの電材メーカーに転職する、というケースです。

メーカーなんて、結構な学歴が無いと無理でしょ?とか、新卒じゃないと取ってくれないでしょ、と考えるかもしれませんが、そうとは限りません。

たとえばあの超絶ホワイト企業「未来工業」では、毎年春にリクナビで「29歳までの人」を対象に求人をしています。

新卒に限らないため、20代の電材屋さんならチャンスですよね。

電材屋で3年以上務めた方であれば、毎日のように現場・工事屋・メーカーと触れ合い圧倒的な知識を享受しているわけですから、その経験と知識は電材メーカーにとっても非常にありがたく、大きな武器となる可能性が高いです。

実際に電材メーカーの営業マンで元・電材屋という人も多いんですよ。

電材メーカーであれば、リクナビやマイナビでも募集しているところが多いですから、探してみる価値はあると思います。

 

 

 

全く別の業界に転職する。

最後がこちら。最初の項目で書いた田中さんのパターンですね。

こちらは正直いって、30代後半や40代の方にはハードルが高いためオススメできませんが、何かしらの資格を持っている場合はそれを活用して転職…なんてこともできるかもしれません。

20代や30代前半の若い人たちであれば、断然この「別業界への転職」をおすすめします!

電材屋で培った忍耐力は、どこの業界でも通用するはずです。

 

 

 

 

電材屋のあなたにオススメの転職サイト

最後に、電材屋さんにおすすめの転職サイトをご紹介します。

まず大前提として、業界最大手のリクナビNEXTは絶対です。

「転職しようかな~」と考えている人であればほとんどが登録していると思いますが、もし登録していないのであれば先に登録してきましょう。

で、リクナビも勿論良いのですが、それ以上にオススメしたいのが、

同じリクルート系のリクルートエージェントです。

個人的にはこのリクルートエージェントが、電材屋の人には一番向いているかな~と思います。

というのも、求人の9割が非公開求人であること(なんと10万件以上!)に加え、電材業界関連の求人も豊富だからです。

さきほどの項目で、おすすめの転職先として①別の電材屋 ②電材メーカー ③全く別の業界と書きましたが、このリクルートエージェントであれば、どの条件でも大抵揃っていることが多いです。

もし希望就職先の会社が現在募集していなくても、登録さえしておけば頻繁に更新情報が入ってきますし、いざ本気で転職活動するか!となった時に結構ガチなアドバイザーがついてくれるのも有難いです。

電材屋の人がリクルートエージェントを利用するメリットは非常に大きいです。

私がかつて転職活動した時も、このリクルートエージェントで就職先が決まりましたし

最初に体験談を書いてくれた田中君も、リクルートエージェントだったらしいです。

空いた時間にでもスマホでちゃちゃっと登録できてしまいますので、転職をする意志のある方は、登録してしまいましょう。

 

 

 

 

おわりに

今回は、電材屋・電材業界で働く方へ「転職のススメ」を書いてみました。

かなり長かったのですが、ここまで読み進めていただき本当に感謝しています。

何か質問や苦情等ありましたら、コメント欄にて受け付けていますので宜しくお願いいたします。