ポリブデン管とは何か。架橋ポリエチレン管との違いは?

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ポリブデン管とは、給水・給湯用の水道管の一種です。

可とう性があって低温・高温どちらにも強く、施工性も良いという特長があります。

ポリブデン管の特徴(メリット・デメリット)について、具体的に説明していきます。

また、ポリブデン管とよく似たものとして架橋ポリエチレン管というものがありますが、今回の記事では両者の違いについても言及していこうと思います。

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ポリブデン管の用途と特徴

ポリブデン管は合成樹脂管です。

用途としては集合住宅・戸建て住宅の給水・給湯管として使用されます。

工法としては新築の場合さや管ヘッダー工法、(被覆)ヘッダー工法先分岐工法が用いられ、リフォームの場合は線ぴ(モール)を利用した工法となります。

さて、ポリブデン管の特徴ですが、基本的には架橋ポリエチレン管と同じです。サイズ(内径・外径)も同じです。

ですが、微妙に異なる点もありますので、ここでポリブデン工業会HPに挙げられている特徴を引用してみようと思います。

☆ポリブデン管の特徴

・熱湯(お湯)を使っても優れた内圧強度を維持できる

 ・衛生的で安全

 ・内面が滑らかで流れもスムーズなので潤滑剤等必要なし

 ・施工性に優れている

 ・保温効果・保冷効果あり

 ・耐薬品性・電気絶縁性に優れている

こんなところですね。

「あれ?架橋ポリエチレン管と一体何が違うの?」と思った方、いるかもしれません。

この長所を見る限り、たしかにほとんど違いは見られませんが、微妙な違いがあるのです。

次の項目で、具体的な違いについて見ていくことにしましょう。

ポリブデン管と架橋ポリエチレン管の違い

架橋ポリエチレン管とポリブデン管は、用途・特徴ともに非常に似ている管ですが、いくつか違いがあります。

技術的・物質的な細かい違いはたくさんありますが、そういう難しい話をする前に、まずはわかりやすい違いを説明します。

一言で言うと、架橋ポリエチレンの方が少しだけ性能は高いのですが、その分ポリブデン管の方が価格は安いのです。

ざっくりと知りたい!という方は、これだけ覚えておけば充分でしょう。

その他の簡単な違いを表にしてみましたのでご確認ください。

価格 かたさ
架橋ポリエチレン管 高価 少し硬い
ポリブデン管 安価 黄色 少し柔軟

わかりやすい違いといえば、こんなところでしょうか。

次に、物性の違いについて「架橋ポリエチレン管工業会」と「ポリブデンパイプ工業会」からそれぞれ性能表を引用します。

架橋ポリエチレン管の性能表

項目 単位 試験方法 物性値
密度 g/c㎡ JIS K 6760 0.93以上
硬度 ショア―(Dスケール) ASTM D 2240 60~70
引張降伏強さ 23℃ MPa(kgf/c㎡) JIS K 6769 16.0以上
80℃ MPa(kgf/c㎡) 5.9以上
引張被断時伸び 20℃ 300~600
80℃ 300~700
引張弾性率 20℃ MPa(kgf/c㎡) 392~588
80℃ MPa(kgf/c㎡) 137~157
衝撃強さ(シャルピー) N cm/c㎡(kgfcm/c㎡) ASTM D 256 割れず
線膨張係数 10-4乗/℃ ASTM D 696 1.4~2.3
熱伝導率 W/m・K(Kcal/m・hr・℃) ASTM C 177 0.35~0.47
ビカット軟化点 JIS K 7206 118~133
融点 流動せず
脆化温度 JIS K 6760 -70

ポリブデン管の性能表

項目 単位 試験方法 物性値
比重 JIS K 7112 0.921
硬度 ショア―(Dスケール) JIS K 7215 61
吸水率 mg/c㎡ JIS K 7209 0.01以下
引張降伏強さ MPa(kgf/c㎡) JIS K 7113 15.7以上
引張破壊強さ MPa(kgf/c㎡) JIS K 7113 34.3以上
引張破断時伸び 250
曲げ降伏強さ MPa(kgf/c㎡) JIS K 7203 20.6以上
引張弾性率 MPa(kgf/c㎡) JIS K 7113 392
ポアソン比 0.38
衝撃強さ(アイゾット) N cm/c㎡(kgfcm/c㎡) JIS K 7110 44.1以上
線膨張率 10-4乗/℃ ASTM D 696 1.5
比熱 cal/g・℃ 0.5
熱伝導率 W/m・K(Kcal/m・hr・℃) ASTM D 177 0.23
ビカット軟化点 JIS K 7206 119
融点 125
脆化温度 JIS K 7216 -18

うーん、正直、難しい用語が多すぎて素人の私には正確な違いというものはわかりませんが(ごめんなさい)

たとえば衝撃の強さという意味では、「割れず」という結果が出ている架橋ポリエチレン管の方が丈夫であるということが伺えますし、脆化温度もポリブデン管が-18℃であるのに対し、架橋ポリエチレン管は-70℃となっています。

一応、使用可能温度は両者とも0℃~95℃となっていますので、その温度範囲内で使う場合には何ら問題はありませんが、たとえば真冬の北海道で-17℃を下回った場合、ポリブデン管だと耐えられない可能性が出てくる、ということになりますね。

以上のようなデータに基づいて、たとえば公営住宅においては、多少値段が張っても架橋ポリエチレン管を推奨している場合が多いですし、逆に民間の住宅だとコスト削減を優先させることが多いのでポリブデン管を使うパターンも増えてきます。

より詳しいことを知りたい方は、架橋ポリエチレン管工業会やポリブデンパイプ工業会、または取り扱いメーカーに問い合わせてみると良いでしょう。

ポリブデン管のメーカー

最後に、ポリブデン管の取り扱いメーカーを紹介いたします。

・㈱クボタケミックス

・シーケー金属㈱

・㈱ブリヂストン

・積水化学工業㈱

・日立金属㈱

・JFE継手㈱

以上がポリブデン管の代表的なメーカーとなります。

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この面々を見てお気づきの方もいるかもしれませんが、架橋ポリエチレン管を取り扱っているメーカーとほとんど被っていないということがわかります。

というのも、「架橋ポリエチレン管工業会」と「ポリブデンパイプ工業会」に同時に加入することは、原則として出来ないそうです。

ただ一つ、積水化学工業だけはどちらの工業会にも所属し、ポリブデン・架橋ポリどちらも取り扱っていますので、ひょっとしたらセキスイだけ特別扱いなのかもしれないですね。

ネットでポリブデン管を購入する場合

DIYなどでポリブデン管を利用したい場合、Amazonで気軽に入手できるタブチのポリブデン管がおすすめです。


TBC 被覆架橋ポリエチレンパイプ ピンク13mm×10M HC13HON5P10M

おわりに

今回はポリブデン管についての概要と、架橋ポリエチレン管との違いについて説明しました。

何か質問等ございましたら、コメントにてよろしくお願いいたします。

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