CD管・PF管とは何か。その違い・サイズ・メーカーについて解説!

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電線管にはいくつかの種類があるということを前回の記事で言及しましたが、今回はその中の可とう電線管(PF管CD管)について詳しく説明していくことにしましょう。

正直、この2つについて解説しているサイトはたくさんありますが、ちょっと専門的な言葉が多かったり、上級者向きの解説が多いような気がしたので、若手(初心者)の電気工事屋さん、電材問屋の営業マン、電材メーカーの営業マン、そして電気工事の資格取得を目指す人向けに、わかりやすく説明していくことを心がけます。

どうぞよろしくお願いいたします。

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可とう電線管とは?

まず可とう電線管についてですが、そもそも可とう性(可撓性)というのは、超簡単に言えば「曲がる性質を持っている」という意味になります。

電線管というと、なんとなくストレートでカチカチの保護管を想像する人がいるかもしれませんが、可とう電線管はそうではなく、ぐにゃっと曲がる性質を持っているのです。

なぜ電線管を曲げる必要があるの?という疑問もあるかと思いますが、管とボックスの接続や配電盤等の設備に沿って電線管を設置しようとすると、どうしてもまっすぐの管では途中で障害物に当たってしまったりして邪魔になることがあります。配管現場の状況に応じて曲線を持たせて柔軟に施工するために、可とう電線管があります。

で、この可とう電線管についてですが、合成樹脂電線管(CD管とPF管の2種類)、金属製可とう電線管(プリカチューブ)の2つに分類されます。

プリカチューブに関しては別記事を参照してもらうとして、この記事ではCD管とPF管について、順番に説明していきましょう。

CD管(Combined Duct)とは?

CD管とは、耐燃性のない合成樹脂製の可とう電線管のことです。

特徴を箇条書きで挙げると、

オレンジ色である。(全メーカー共通)

・自己消火性が無い。(火がついたら燃え続ける)

・PF管よりも価格が安い。

・原則としてコンクリート埋設専用

こんなところです。CDは燃えるからオレンジと覚えましょう。

なぜオレンジなのか、ということについては諸説ありますが、「火がつくからオレンジ」というのが個人的にしっくりきますね。(笑)

昔は、CD管にも様々な色の種類が存在したようですが、現在はパナソニック、古河、未来など全てのメーカーがオレンジ色で統一しています。

素材自体に耐燃性が無い上に、コンクリート埋設推奨で汎用性があまりありません。

当然、製造コストが低い=価格は安くなります。それがこのCD管のメリットですね。

余談ですが電気工事屋さんによっては、その安さゆえに電線管としての用途以外の使い方をする方もたくさんいらっしゃいます。

例えばよくあるのは、工事現場で雨が降ったときの水抜き用の管としてCD管を使う職人さんがよくいらっしゃいます。本来はそういう使い方ではないのですけどね。(笑)

さて、CD管に関する注意点としましては、「原則として」コンクリート埋設をする、という点です。

CD管は、「電線管として使用する場合、露出配管しない」というだけであって、電線以外のケーブル類の保護管として使用する場合は、別に露出配管をしても問題無いようです。

PF管(Plastic Flexible conduit)とは?

PF管とは、耐燃性のある合成樹脂製の可とう管のことです。

単層構造のPFS(一重管)と、複層構造のPFD(二重管)があります。(PFSのSはSingleのS、PFDのDはDoubleのDです。)

特徴を箇条書きで挙げると、

・色の種類が豊富である。(基本色はアイボリー/ベージュ)

・自己消火性がある。(火がついてもすぐに消える)

・CD管に比べて価格が高い。

・露出配管・隠ぺい部配管・コンクリート埋設が可能。

以上のような特徴が挙げられます。

最大の特徴は、なんといっても電線管として露出配管が可能ということですね。

「紫外線・日光の影響は大丈夫なのか」なんていう疑問が湧いてくるかと思いますが、もちろん影響を受けないわけではありません。

しかしながら、どのメーカーのPF管も耐候性がある=紫外線に強いため、通常の金属電線管と同じくらいの丈夫さを発揮することができるのです。

とはいえ、四六時中太陽光を浴びるような配管現場では注意が必要です。そのような状況下では、より耐候性の強いPFD(二重管ともいう)を使用することが多いです。

二重管は、一重管よりも価格がべらぼうに高いですが、その分紫外線に強く長持ちするため、太陽光発電設備の現場などで重宝されているのです。

CD管よりも値段が高いのは、色の種類が豊富で、なおかつ様々な場面で使える汎用性を備えているためです。また、特殊な素材を使っていて、自己消火性があるのも理由の一つです。

ちなみに自己消火性(自消性)というのは、「火をつけてもすぐに消える」性質のことを言います。

注意してほしいのは、燃えない=不燃ではない、ということ。

よくPF管について勘違いされがちなのですが、PF管は燃えにくいだけであって、燃えないというわけではないのです。ご注意ください。

CD管とPF管の違い

CD管とPF管の違いについては、前述した文章を読めば明らかにわかるとは思いますが、念のために、パッと見ただけで違いがわかるような表を作成してみました。

こんな感じですね。

違いとしては上記のようになりますが、当然この2つには大きな共通点もあります。

電線管についての記事を読めばお分かりかと思いますが、一応挙げていくと、

・可とう性があり施工の自由度が高い

・軽くて運びやすい

・ナイフで簡単に切断できる

という点ですね。これは可とう電線管の特徴でもあります。

以上、CD管とPF管の違いと共通点をしっかりと覚えておくようにしましょう。

CD管・PF管のサイズ

CD管とPF管のサイズについてですが、(14),16,22,28,36,42,54とあります。この数字は内径です。金属管の厚鋼と同じですね。

外径については、CD管とPF管で微妙に違います。文章で説明するよりも、表で示した方がわかりやすそうなので、載せます。

CD管サイズ表(古河電工様HPより)

PF管サイズ表(同上)

こちら古河電工さんのホームページから拝借しましたが、どこのメーカーもほぼ同じ寸法です。

付属品や異種管接続の絡みもありますので、サイズがいくつあるのか、しっかりと確認しましょう。

代表的なメーカーと特徴

CD管・PF管の主要メーカーとして挙げられるのは

パナソニックパナフレキ

古河電気工業プラフレキ

未来工業ミラフレキ

カナフレックスカナフレキ

こんなところです。

語尾に「フレキ」とつけるのが業界の定番なのでしょうかね。

シェアでいうとどこのメーカーが多いのか、というのが微妙なところなのですが、やはりよく目にするのはパナ・古河・未来のどれかだと私は思います。

ちなみに関東地方では、ミライのPF管をよく目にするような気がします。

PF管・CD管はJIS規格で寸法が決まっているので、メーカーのよって大きな差があるということはなく、それゆえどうしても価格で勝負という世界になりがちです。

あとは地域性や電材問屋・電気工事屋によってどのメーカーの可とう電線管を使うか、ということになると思います。

おわりに

今回は合成樹脂製可とう電線管(CD管・PF管)について、その概要と差異、規格、メーカーについて、初心者にもわかるようになるべく専門用語を使わずに説明したつもりです。

あまり深いところまでつっこむと、かえってわかりにくくなりそうなので、正直結構端折ってしまった部分もありますが、大雑把な内容だけでも掴んでいただければ幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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