電線管とは、電線・ケーブルを保護する管のことです。読んで字のごとく。そのまんまの意味ですね。
皆さんご存知のとおり、電線・ケーブルというのは電気を使用する上で最も重要な役割を果たします。
その割に非常にデリケートで脆く、傷がつきやすいのが欠点なのですが、そういった欠点をカバーするために電線管が使われます。
以上が電線管の用途です。あまりにも基本的なこと過ぎますね。
で、その電線管なのですが、一口に電線管といっても、様々な種類の電線管が存在します。
電線管を大きく分けると、金属電線管・合成樹脂電線管の2種類となります。
それぞれの詳細については、別途記事で書かせていただきますが、この記事ではそれぞれの超基本的な概要とサイズについて簡単に説明していくことにしましょう。
金属電線管
金属電線管は、さらに細かく3種類に分かれます。薄鋼電線管、厚鋼電線管、そしてねじなし電線管です。
薄鋼電線管(C管)は近似厚さが1.6~2mm。屋内でよく使われます。
それに対して厚鋼電線管(G管)は2.3~3.5mmと肉厚で、耐候性に優れ屋外でよく使用されています。
ねじなし電線管は、薄鋼電線管より肉薄(1.2~1.8mm)ですが、ねじ切りが出来ないもののことをいいます。要するに、先っちょがネジ状になっていない金属電線管のことですね。
で、サイズについてなんですが、薄鋼&ねじなしと厚鋼ではサイズとその基準が実は違います。
薄鋼・ねじなしはサイズが19,25,31,39,51,63,75とあるのですが、この数字は外径のことを指しますが、
それに対して厚鋼はサイズが16,22,28,36,42,54,70,82,92,104で、この数字が内径のことを指すのです。
ややこしいですよね。ここがポイントとなるので、この違いを知っておいた方が良いと思います。
金属電線管について、もっと詳しく知りたい!という方は、「厚鋼電線管と薄鋼電線管とねじなし電線管の違いと使い分けについて」という記事を読んでみてくださいね。
合成樹脂電線管
合成樹脂電線管とは、なじみ深い言葉で言うなれば、プラスチックの電線管のことです。
メリットとしては金属電線管より軽くて扱いやすいこと。デメリットとしては、やはり金属製の電線管に比べると丈夫さに劣る、という感じですね。
で、こちらも金属電線管と同じように、更にいくつかの種類に分けられます。
色々な分け方がありますが、大雑把に分けると硬質塩化ビニル電線管と合成樹脂製可とう電線管の2種類が一番一般的でしょう。
硬質塩化ビニル電線管は、別名VE管と呼ばれ、さらに衝撃に強いものをHIVE管(耐衝撃性硬質塩化ビニル電線管)といいます。こちらは見た目がストレート(基本的には全長4m)で、金属電線管をそのままプラスチックにしたような様相です。
それに対し、可とう管は、上記写真の右側のようにぐるぐる~っと巻物状になっている電線管のことを指します。可とう性とは、「曲がる性質のある」という意味。この可とう管は、さらにCD管・PF管という2種類に分かれます。
VE管、可とう管ともにサイズの種類としては厚鋼と同じです。
合成樹脂管について、かなり端折ってしまいましたが、概要としてはこんな感じですね。
硬質塩化ビニル電線管については、「硬質ビニル電線管(VE管)とは?その用途と特徴は?」という記事を
可とう電線管については、「CD管・PF管とは何か。その違い・サイズ・価格について解説!」という記事を参考にしてみてください。より詳しく解説しています。
まとめ
非常に拙く、乱雑な文章で恐縮ですが、以上が電線管の概要となります。
まぁ一言で言ってしまえば電線管とは「電線を保護する管」なんですけどね。
で、種類としては、金属製のものとプラスチック製の2つがあって、それぞれさらに用途に合わせて細分化されているよ、ということでございます。
より深く、詳しく知りたい!という方は、文中にも貼ってある当サイトの別記事を参照にしてみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。