電材

厚鋼電線管・薄鋼電線管・ねじなし電線管の概要と使い分け

今回は金属電線管の概要・特徴とそれぞれの違い(使い分け)について説明していきます。

 ※電線管の種類とそれぞれの概要についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

 

金属電線管は、大きく分けて3種類あります。

薄鋼電線管厚鋼電線管ねじなし電線管の3つです。

全長は3.66メートル。もちろん金属ですから、樹脂管と比べると非常に重いというデメリットがありますが、その代わりに衝撃に強く、丈夫であるというメリットがあります。

 

では、それぞれの金属電線管について、項目に分けてひとつひとつ解説していきましょう。

 

 

 

 

薄鋼電線管とは

画像はパナソニックHPより

薄鋼電線管(C管)は、肉薄の金属電線管なので、屋内の配線に使用されます。

合成樹脂製の電線管よりも衝撃に強く、耐久性もあるため屋内露出配管に使われることが多いです。

記号がCなので、C管と呼ばれます。

 

規格・寸法・重量は以下の表を参考にしてみてください。(丸一鋼管㈱カタログより)

 

 

 

 

厚鋼電線管とは

画像はパナソニックHPより

厚鋼電線管(G管)は、溶融亜鉛メッキが管面に施されている肉厚な管で、耐候性がある(紫外線に強い)ので直射日光の当たる場所でも長期間メンテナンスが不要です。

また、耐腐食性も高く、排気ガスが充満している過酷な環境でもケーブル保護管として使うことができます。

記号がGなので、G管と呼ばれます。

 

規格・寸法・重量は以下のとおり。(丸一鋼管㈱カタログより)

 

 

 

 

ねじなし電線管とは

画像はパナソニックHPより

ねじなし電線管(E管)は、要するに「ねじが無い」金属電線管ですね。そのまんまです。

薄鋼よりもさらに肉薄で、ねじきりが出来ないのでねじなし電線管と呼ばれています。

同一の外径ではG管やC管よりも収容体積が大きくなるので、中に入れられる電線の数も少しだけ多くなります。

配管箇所については、屋内露出場所や天井裏の配管などが該当します。

 

 

 

 

金属製電線管の代表的なメーカー

なんといってもパナソニックです。そして次にくるのが丸一鋼管でしょうか。

電材においては右に出るものなし状態のパナソニックですが、電材の要ともいえる金属電線管においても、やはりパナソニックのシェアが最も高い現状があります。

丸一鋼管は、電材専門のメーカーではありませんが、鋼管の製造・販売メーカーとして全国で名を馳せている大企業です。

金属の電線管といえばこの2社が代表ではありますが、やはり「電気設備資材」という観点からいえば、パナソニック一強といっても過言ではないかもしれません。

 

 

 

 

おわりに

今回は金属の電線管(直管)について、簡単に概要だけまとめてみました。

金属製電線管は、他の電材や樹脂管と違って複雑な特徴が無いため、非常にシンプルで覚えることも少ないです。

しかしながら、電気を扱う上では肝心要の超重要材料であることには違いないので、電気に関連する仕事をしている人は、覚えておいた方がいいかもしれませんね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。