管材

架橋ポリエチレン管とは?特徴,材質,サイズ,継手について

架橋ポリエチレン管とは、水道用合成樹脂管の一種で、給水給湯管として使用する管のことです。

可とう性があるためにぐにゃっと曲がりますから、施工性が良く、また耐熱性・耐寒性どちらも兼ね備えているという優れものです。

もちろんJIS規格にも定められています。

良く似た管にポリブデン管というものがありますが、ポリブデン管についてはこちらの記事を参考していただくことにして、今回は架橋ポリエチレン管について、その特徴(メリット・デメリット)と材質、サイズ、継手などについて、出来る限りわかりやすく解説していきたいと思います。

 

 

 

 

架橋ポリエチレン管の特徴

まず架橋ポリエチレン管特徴(長所と短所)について、箇条書きしていきます。

 

☆長所(メリット)

・軽量で運搬や取り扱いがラク

 ・可とう性があり柔軟なので自由度が高い(施工が簡単)

 ・耐寒性・耐熱性がある(0℃~95℃と使用可能温度の幅が広い)

 ・耐食性に優れている(サビの心配無し)

 

☆短所(デメリット)

・価格が高い

 ・金属管や硬質塩ビ管などに比べると、強度・耐久性が劣る

 ・継手やヘッダーに一度接続すると、取り外すことが出来ない

 ・耐候性が無い

 

主要な特長を列挙すると、大体こんなところでしょうか。

 

では上に挙げた特徴の中で特筆すべき点について、さらに詳しく解説していきましょう。

まず、数多くある水道管・給水給湯管の中で、「なぜわざわざ架橋ポリエチレン管を使うのか」ということについてですが、実際に施工する人にとってありがたいのは、施工性の良さ軽さですね。

水道管って、金属管はもちろん、VP管やVU管といった硬質塩ビ管であってもバカにならない重さがありますし、それだけでも結構施工が大変です。

さらに、たとえば塩ビ管を使う場合は、給水用(VP管)と給湯用(HT管)で管を使い分ける必要がありますが、架橋ポリの場合は使用可能温度が0℃~95℃と非常に幅広く、一種類でお水とお湯両方の用途で使えますから、わざわざ使い分けるような面倒臭さがありません。

 

「なんだ、架橋ポリっていいところばかりじゃねーか!全部架橋ポリでいいじゃん!」

ここまで書いたメリットを読めば、そう考える方も多いかもしれません。

 

ところがどっこい、架橋ポリエチレンはとにかく値段が高いのです。

詳しい値段は伏せますが、VP管などの一般的な管と比べると数倍にまで跳ね上がってしまいます。

それこそが最大のデメリットですね。

 

他にもいくつかデメリットを挙げましたが、正直大した問題ではありません。

強度・耐久性は金属管・塩ビ管には劣りますが、それでも水道管としては充分すぎるほどの性能がありますし、継手やヘッダーに接続すると取り外すことができない、というのも結局は金銭的な問題に直結しますので、要するに、とにかくコストがかかるということです。

 

「軽くて施工性が良いし便利だけど、価格が高い。」

 

架橋ポリエチレンの特徴を一言で説明すると、これに尽きますね。

 

 

 

 

架橋ポリエチレン管の材質

架橋ポリエチレン管の材質は、文字通り「架橋ポリエチレン」です。

化学は苦手なので、詳しい話は割愛させていただきますが、名称の由来としては、どうやら分子が「橋が架かっている」ように構成されているポリエチレンなので、「架橋」ポリエチレンという名前がついたようです。

 

ちなみにポリエチレンとは、いわゆるプラスチックの代表格とも言える高分子で、ビニール袋や包装用フィルム、容器など幅広く使われている材質です。

材質としての架橋ポリエチレンについてもっと詳しく知りたい方は、架橋ポリエチレン管工業会のHPを参考にしてみると良いでしょう。

 

 

 

 

架橋ポリエチレン管のサイズ

水道用架橋ポリエチレン管のサイズは、通常の呼び径でいうと10,13,16,20の4サイズのみとなります。

メーカーによっては25というサイズを取り扱っているところもありますが、一般的ではありません。

その他詳しい規格(内径・外径・厚さ)などについては、次の表を参考にしてみてください。

 

 

 

架橋ポリエチレン管の継手

架橋ポリエチレン管の継手は、金属管のようにネジでとめたり、塩ビ管のように接着材を使って接続したりするわけでもありません。

架橋ポリをグッっと差し込むだけで接続できてしまう、非常に簡単な施工ができる構造となっているのです。

中には専用工具を使って管を拡径&圧入して接続するタイプの継手もありますが、基本的には管を継手に差し込むだけのワンタッチ型がほとんどです。

継手の形や色、材質もメーカーによって様々で、金属製の継手や樹脂製の継手、両方が混じった継手など種類は多岐にわたっています。

当然それぞれJIS規格に沿ったもので、施工ミスや異物混入が無い限りは水漏れなどの心配もほぼ無いため、どのメーカーのどの継手を使っても問題無いでしょう。

 

 

 

 

架橋ポリエチレン管のメーカー

最後に、架橋ポリエチレン管を取り扱っているメーカーを挙げていきましょう。

架橋ポリエチレン管工業会という連盟のようなものがありますが、代表的なメーカーは、この組織に属しています。

箇条書きで挙げていくと

・㈱イノアック住環境

・㈱オンダ製作所

・積水化学工業㈱

・㈱タブチ

・古河電気工業㈱

・前澤給装工業㈱

・三菱樹脂㈱

・未来工業㈱

以上の計8社となっています。

どのメーカーも給水・給湯設備に関しては一流のメーカーですので、どこのメーカーが良い、なんていうのは一概には語れませんので、あしからず。

 

 

 

 

おわりに

今回は給水・給湯管の一種である架橋ポリエチレン管について、なるだけ専門用語を使わずに、少しだけかみ砕いて説明してみました。

これでもまだまだ説明不十分な点が多々あると思いますので、より詳しく、正確に知りたいという方は、さきほども挙げた架橋ポリエチレン管工業会のホームページをチェックしてみてくださいね。