この記事では、管工事においてよく使われる工具「ウォーターポンププライヤー」について解説していきます。
そもそもプライヤー(pliers)とは何なのか、という話から始まるのですが、プライヤーとは英語で「ペンチ」の意味を持っています。
英語圏においては、ペンチを始めとする挟む工具のこと全般をプライヤーと呼ぶのです。
ですから、プライヤーにも色々な種類が存在します。シンノーズプライヤ、ベントノーズプライヤ、ロングノーズプライヤ、スナップリングプライヤ等々、他にもたくさんあります。
で、肝心のウォーターポンププラヤーですが、ウォーター(水)、ポンプという単語からもわかるように、水道管やガス管といった手元が狭い場所における工事をする際に用いられる工具、ということになります。
初っ端から御託を並べる展開となってしまいましたが、この記事ではウォーターポンププライヤーの用途、使い方、おすすめについて、出来る限りわかりやすく説明していこうと思います。よろしくお願いいたします。
目次
ウォーターポンププライヤー(別名:アンギラ)とは?
ウォーターポンププライヤーとは、開口部の方向が30度から45度ほど曲げられているプライヤーのことです。
電気工事においては、金属電線管やPF管といった電線管の施工時においてボックスとコネクタをロックナットで固定する際に使用します。
また、水道やガス用メータ周りの配管接続や、パイプの回り止め保持の場合、パイプレンチの代わりに使うこともあります。配管工事業者にとってはなくてはならない工具です。
調整の段数が多く、大きな物まで掴めるのが特徴です。握り手も長いため、あまり力を入れずとも物を掴むことができます。
使い方としては、パイプの径に合わせてスプリットジョイントをずらして、パイプをくわえ込んでパイプを回します。
工事現場ではよく「アンギラ」と呼ばれていますが、この呼び名の由来は(株)ロブテックスの登録商標「アンギラス」からきているようです。
じゃあアンギラスって何なの?っていう話ですが、アンギラスといえばゴジラに出てくる怪獣の名前ですよね。
あとはインド神話に登場する聖仙の名前でもありますが、ロブテックスが日本の会社であるということを考えると、どちらかというとゴジラに出てくる怪獣に起因するのでは、と個人的に思います。(確証はありません。)
たしかに言われてみればウォーターポンププライヤーとアンギラスが口を大きく開けた時の様子ってすごく似てるんですよね。
他にも「コブラ」とか「アリゲーター」といった商標登録をしているメーカーもありますので、つまりウォーターポンププライヤーの見た目がそういった怪獣系の様相を呈している、ということなのでしょうね。
ウォーターポンプライヤーの使い方
次にウォーターポンププライヤーの使い方についてですが、ここに文章で書いて説明するよりも、実際に使用している動画を見て学ぶのが一番だと思いますので、下記にリンクを貼ります。
カーマ・ダイキ・ホーマックといった主要ホームセンターを運営するDCMによる公式動画なので、非常にシンプルでわかりやすい動画です。
また、動画ではなく写真付きの文章で読みたい!という方は、こちらのサイトを参考にすると良いでしょう。
とても簡潔にわかりやすくまとめているのでオススメです。
おすすめのウォーターポンププライヤーは?
最後におすすめのウォーターポンププライヤーについてですが
今回は2つに絞って紹介していくことにします。
クニペックス「コブラ」
クニペックス KNIPEX 8701-250 コブラ ウォーターポンププライヤー (BKJ)
まず、定番中の定番。
これを買っておけばとりあえず間違いない!というのがクニペックスのウォーターポンププライヤー「コブラ」ですね。
クニペックスはドイツのメーカーですが、こと工具に関しては天下一品です。
価格はAmazonで4,300円くらいです。(2020年現在)
KENOH「溝付きウォーターポンププライヤー」
KENOH レッドG 溝付きウォーターポンププライヤー 250mm WPP-250
コスパ重視!という方におすすめなのが、こちらKENOHの溝付きウォーターポンププライヤーです。
口の開き幅が5段階で調整可能であることや管もつかみやすい口部形状であること、さらに滑りにくいスンスリップタイプのレッドグリップであることなどプライヤーとして優秀な特徴を持っていることも勿論ですが、なんといっても安い!2020年現在、Amazonで553円という破格の価格で売られています。
たとえばこれから電気工事士の試験を受けるという人には、このKENOHのウォーターポンププライヤーが最適だと思います。コスパ最高!
おわりに
今回は、管工事に必要不可欠な工具「ウォーターポンププライヤー」についてまとめてみました。
使い方の説明など、一部他力本願な部分があり申し訳なく思っています。
が、この記事を読んで少しでもプライヤーに関する理解を深めていただけたら、と思って文章を書きました。
今後とも当サイトでは電材や工具について書いていきたいと思っていますので、何卒宜しくお願いいたします。