ウオルボックス・プラボックスって聞いたことありますか?
実は電気工事において、これらが絶対に必要である、ということはありません。
なぜならウオルボックスは未来工業の商標、プラボックスは日東工業の商標であり、電線管やアウトレットボックスのようにJISで規格が定められていないからです。
とはいえ、その汎用性の高さゆえにこのウオルボックス・プラボックスは実に様々な場所で、色々な用途で使われています。
そこで今回は、ありそうでなかったウオルボックス・プラボックスの概要や使い方について超簡単に説明していくことにします。(たぶんどこのサイトにも書いていないような気がしたので。)
ウオルボックス・プラボックスって何?
ウオルボックス・プラボックスとはプラスチック製の防雨ボックスのことです。
こういうボックス、街を歩いているときに、建物の隅っことか隙間、ビルの変電設備やなんかで見たことありませんか?
ひょっとしたらピンとこない人もいるかもしれません。が、気にしていないだけで、おそらく目に入ったことはあるはずです。
今度、街を歩いているときにビルやアパートの隅っこをチェックしてみてください。
たぶん似たようなボックスが見つかるはずです。渋谷とか、ごちゃごちゃした場所に多いイメージがあります。
で、このボックスはなんのために使うの?ということなのですが・・・。
これまで電材におけるボックスの説明をいくつかしてきましたが、ほとんど同じです。
電線・ケーブルの接続や分岐を行うためには、ボックスが必要なのです。
つまりウオルボックス・プラボックスも同じような役割を果たすことになりますが、他のボックスと違うのは、扉がついていますよね。
他のボックスは文字通り箱型で、ドライバーとかを使わないと開けられない仕組みになっているのですが、ウオルボックスは違います。
扉を開ければ、ボックスの中身を誰でも簡単にチェックすることができるのです。
つまりケーブルの接続や分岐とは謳っているものの、実際には中にスイッチやコンセントといった端末を設置するパターンが非常に多いです。
また、屋外でも使用できるように、屋根がついていたり、防雨(防水)仕様になっている、というのも大きな特徴です。
当然耐候性・耐衝撃性に優れている上に、裏面にバンドを通すこともできるので、電柱にもつけることができます。汎用性は非常に高いのがウオルボックス・プラボックスの特徴ですね。
ウオルボックスとプラボックスの違いは?
冒頭でも書いたように、ウオルボックス・プラボックスの違いはメーカーです。
プラボックスが日東工業、ウオルボックスが未来工業。それだけの違いです。
あとは工事屋さんによって呼び方はまちまちです。
たとえばメーカーと名称がごちゃごちゃになっている人は、「日東のウオルボックス」とか「未来のプラボックス」とか呼んでいる人もいるようです(笑)
ちなみに未来工業のウォルボックスは仮設用・常設用・曲面用・上開き横開き・屋根付き屋根なしといったように種類こそ豊富ですが、姿かたちは似通っています。
それに対して日東工業のプラボックスは仮設用・常設用に加え、情報通信用ボックス、計器収容用ボックス、さらにはプルボックスまで、すべての総称として、「プラボックス」という呼称を使っているので注意が必要です。
この記事においてはウオルボックス=プラボックス(姿形は上記の写真参照)として扱っていますので、区別して考えるようにしてください。
ネットでプラボックスを購入する場合
インターネットでプラボックスやウオルボックスを買いたいのであれば、例のごとくAmazon先生が一番便利です。
もちろんモノタロウやミスミといった通販サイトでも販売していますので、チェックしてみてください。
未来工業 ウオルボックス 屋根一体型 ヨコ型 有効フカサ64~70 1個価格 WB-10DM
おわりに
結局のところウオルボックス・プラボックスって何?ということですが、一言で説明するのであれば、屋外でスイッチやコンセント、その他小さな電気設備・端末を設置する際に使用する防水ボックスのことですね。
特に電気工事・電材業界初心者の方は、これだけわかっていただければとりあえずは十分かと思われます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。