電材

ホールソーとは?コアドリルとの違いは?その特徴と使い方について。

ホールソー(ホルソー)とは、ドリルのチャックに取り付けて木材や金属の薄板に穴をあけるときに使う工具のことです。芯のドリルで位置決めし、回転刃で穴を切っていきます。

ホールソーはもともと薄板(主に木板・樹脂・金属)に穴をあける目的で作られたものですから、建築業界では電気工事で使われる機会が多い工具です。

 

この記事ではこのホールソーについて、その用途、使い方、特徴(メリット・デメリット)、コアドリルとの違い、種類について、可能な限り掘り下げて説明していこうと思います。

ちょっと長くなるかもしれません。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

ホールソー(ホルソー)とは何か。

ホールソーがどんなものかということは冒頭に書いたとおりです。

一言で言うと、「板に穴をあけるための工具」ですね。

名前の由来も「Hole(穴) Saw(のこぎり)」ということで、まさしく穴をあけるための工具であることがわかります。

名前の由来から考えるとホールソーであるための条件として丸穴である必要はないのですが、(たぶん)全てのホールソーが丸い穴をあける工具となっています。

 

概要としては以上になります。

 

ホールソーの概要について、もう少し詳しく説明した文献・記事は無いものかな~と、本屋さんやインターネット上を探して見て回ったのですが、残念ながら日本語でホールソー単体について長々と語っている書物やブログ等が見つからなかったので、英語表記のWikipediaから、翻訳して引用させていただきます。

 

ホールカッター(hole cutter)とも呼ばれるホールソー(ホルソー)は、輪状(環状)の鋸刃であり、コア材料を切断することなく加工物に穴をあけることができます。ホールソーには鋸部分がブレないようにするために、中心にパイロットドリルビットがあります。コアを切断せずに穴をあけることができるため、比較的大きな穴(特に25ミリメートルを超える穴)をあけたい時に使用することが多いです。同じ穴をより速く、より少ない電力で作ることができます。

ホールソーが切断できる深さは、カップ状の深さによって制限されます。ほとんどのホールソーは、直径と深さのアスペクト比がかなり短く、比較的薄いワークピースを切断するのに使用されます。

 

google先生に助けてもらいながら翻訳した文章なのでかなり違和感がありますが、海外サイトによるホールソーの説明文は以上のような感じです。

 

使い方についてはドリルのチャックにつけて、対象となる壁や床、天井にホールソーを押し当て、ドリルのスイッチを押して穴をあける、という単純な構図となっています。

より具体的な使用方法を知りたい方は「ホールソー 使い方」とか調べれば解説している素晴らしい記事・動画がたくさん出てくると思うので、調べてみてください。

 

 

 

 

ホールソーとコアドリルの違い

穴をあける工具としてもう一つ有名なものに「コアドリル」がありますよね。

穴をあけるのであれば、ホールソーと同じなんじゃないの?何が違うの?なんていう疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

が、しかし両者の違いは明確です

 

ホールソー…木材・樹脂・金属などに穴をあける工具

コアドリル…コンクリート・石材などに穴をあける工具

 

という、はっきりとした違いがあります。

 

もっと掘り下げていくと、コアドリルは文字通り、「コア」に穴をあけてしまう工具。

それに対してホールソーは、「コア」を切断することなく、対象に穴をあけることができる工具なのです。

ここでいう「コア」とは、非常に頑丈な部材(コンクリート、石材、鋼鉄など)などを指します。

「コア」以外の部材としては、木材や樹脂、金属などが挙げられます。

このように、もともと両者の違いは「コア」に穴をあけるか、「コア以外」に穴をあけるか、というものだったのですが、

今はそれが転じて、「木材・樹脂・金属用にはホルソーを使用し、コンクリート・石材用にはコアドリルを使用する」という非常にわかりやすい構図が出来上がっています。

 

 

 

 

 

ホールソーを使用するメリット・デメリット

そもそも大きい穴をあける道具はホールソーかコアドリルしか無いのに、使う利点欠点もクソもあるかい!というツッコミがありそうですが、英語版Wikipedia先生曰く、ホルソーには使うメリットとデメリットが存在するようなので、例のごとく下手くそな翻訳で書き連ねていこうと思います。

 

ホールソーが従来のドリルビットに勝る主な利点は、効率の良さです。なぜなら、除去される総材料のごくわずかしか実際に切断されず、最終的には全体的な電力要件を削減することができるからです。もう1つの利点は、サイズの豊富さです。例えば、100ミリメートルの穴をあけるためには、巨大なツイストドリルまたはスペードドリルが必要であり、ピストルグリップドリルまたはベンチトップドリルプレスではそのような穴をあけることが不可能です。ホールソーを使えば、相対的に容易に穴を開けることができます。

これらの利点に対し、ホールソーには以下のような欠点もあります。

・使用されるドリルの回転速度・耐久力が充分である必要があること

・切削して出た粉が詰まったり、中心軸がズレていたりすると、本体が動かなくなること。

・ドリルからの強い反動ゆえに、長いサイドハンドルを使用する必要があること。

・ホールソー内部に粉塵が詰まるため頻繁に掃除をする必要があること。

 

相変わらずよくわからない翻訳でごめんなさい。

超わかりやすく言うと、メリットは普通のドリルビットでは開けられないような大きさの穴をあけられること。そしてデメリットは、使用するドリルのパワーが強力である必要があること&粉が詰まるから壊れやすいよ!ということですね。

言い換えれば、ホールソーを使用する上では、定期的なメンテナンス(掃除)が必要であるということです。

 

 

 

 

 

ホルソーの種類

最後にホールソーの種類について、簡単にまとめてみたいと思います。

 

木工用ホルソー

薄い金属の刃が何枚も重ねられて、バラの花のような形状になっています。

 

 

 

バイメタルホールソー

軟鋼、鋳鉄、ステンレス、アルミ、樹脂などに使うホールソーです。サイズも15~125と豊富。

 

 

 

超硬ホールソー

バイメタルの上位互換。鉄板、厚い鋼板などに使用します。

 

 

 

ダウンライトカッター

照明やスピーカー用の穴をあける際に使用します。サイズは125mm~350mmほどと大きいのが特徴。

 

 

 

小判型ホルソー

未来工業から出されているスイッチボックス専用のホールソーです。

 

 

 

 

 

おわりに

今回は、電気工事に必須のホールソーについて、コアドリルを引き合いに出しながら長々と解説してみました。

出来る限り、ホールソーについて多くの情報を載せたつもりですが、いかがだったでしょうか。

正直わかりづらいところもたくさんあったとは思いますが、一言でいうとホールソーは「穴をあける工具」ですので、それだけ知っていればそんなに困ることは無いかな~と思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。